あざみ野塾の苦しみ1 〜勉強環境〜

駅近!

 いや、ただ駅に近いのではなく、ターミナル駅であるあざみ野駅に近い。
 本当に駅前です。
 だから、学校の行き帰りに気軽に塾に寄って勉強できます

 たとえば6:00に来て、塾で勉強してから、学校に行くような受験生もいました。
 21時過ぎに来て、30分だけ勉強するのが日常の部活生もいました。

〈あざみ野塾〉A2教室から見たあざみ野駅

広々とした自習スペース、指導スペース

 そもそも、机がでかい

 〈あざみ野塾〉の本体は、E教室です。
 ここがブートキャンプの現場です。

 低学年生(〜高2生)向けには、大きなテーブルを3つ付けて、基本4人で使っています。
 勉強道具をしっかり広げて、自習できる。
 横に座って、スタッフが面倒を見ることができる。
 そういうスペースです。

 受験生(高3生、高卒生)には、自分専用の机が与えられます。
 今年(24年度)は、引出し付の机か横長の机を1人で使っています。
 窓際、壁際なので、目の前に窓/壁に、いろいろな紙や付箋をぺたぺた貼っている者もいます。

低学年生用机(150cm×225cm)
原則4人掛け、自由席です。
奥の白い丸テーブルも。

受験生用横長机(150cm!)

収納が多い

 勉強道具を全部置けます

 低学年生は、本棚1/2列、専用のかばん置き場、持ち運び用のボックス。
 受験生は、本棚1列、机の下に置ける大ボックス(最低1個)。ただ、自分専用の机があるので、受験生は、そこにすぐに使う勉強道具を置いています。

 〈あざみ野塾〉が完全閉館するのは、ここ数年1月1日だけ。
 受験生はすべての勉強道具を塾に置いていますので、自宅では勉強できないから元日も開けてくれ、と毎年いわれます。

カバン用の白い棚
入口脇に2つあります。

教材、ノート用の白い本棚
全部で4ヶ所あります。

机の配置の理由

 受験生の定席は、壁際、窓際。
 低学年生の自由席は、教室の真ん中。

 なぜ、そんな形態にしているか、というと、、、

 低学年生に受験生の勉強している姿を見てほしいからです。

 へらへらしていたら、結果は絶対についてこないこと。
 結果を手に入れるためには、懸命にがんばらなければならないこと。
 いや、がんばっても、結果がついてこないこともある。。。

 それを身近で見てほしい。
 それをいい意味にも悪い意味にも今後の糧にしてほしい。

 だから、高3になったら、ではなく、できるだけ早く通い始めてほしい、と思っています。
 勉強の基本的な姿勢を身につけるためにも、受験生がどれほど真剣に自分に向きあう必要があるか、を実感するためにも。

窓際、壁際が受験生用
中央の島が低学年生用

でも、うるさい?

 〈あざみ野塾〉は、静かとはいいきれません。

 スタッフが個人指導をしていたり、英語などの音読をさせていたり、、、
 塾生同士が勉強の相談をしていることもあります。

 しかし、曜日、時間によっては、塾生2人にスタッフ4人などという割合になることも。
 高2以上の塾生の多くが、授業や演習を受けに、A教室に行ってしまい、E教室本体に残っている塾生は数名になることがあります。
 中学生(中高一貫校の)や高1生は、そもそも数的に少ないので、その辺の個別指導塾よりも濃厚な指導を受けられますよ。

 勉強に集中できる静かな環境がよいのではなく、多少うるさくても、勉強に集中できる体質を身につけることが大切だと思っています
 だからこそ、勉強に集中できるように隣と区切られているような机ではなく、目の前に別の人間が一生懸命勉強しているのが見える机にしているのです。

 現実の入試の現場は、それほど静かでもないし、右にも左にも、前にも後ろにも、他の受験生がいます。
 斜め前でペンをくるくる回されたり、ずっと咳をされたりすることすらあります。
 静かで、隣とも区切られている、などという特殊な環境で、日常勉強することが決してよいとは思えません。

 ちなみに、リスニングなど、静かな環境が必要な場合は、別の場所(A教室の)を用意することはあります。

 ご存知の方も多いでしょうが、あざみ野は、事務所を確保するのが首都圏で最もむずかしいところの一つです。
 そして、環境、空間のクオリティ、指導のクオリティを確保するために、塾生をただ増やしていく宣伝行為は控えています(HPと口コミだけです)。

 そうした、ある意味、経営的なことを無視して、〈あざみ野塾〉はどうにかこうにか10年以上続いています。