公式に「推薦入試」という名前が使われているのは、「学校推薦型選抜」です。
「学校推薦型選抜」には、2種類あります。
学校推薦型選抜
⑴ 公募制推薦
⑵ 指定校推薦
⑴ 「公募制推薦」は、学校長の推薦が必要という意味で「学校推薦型選抜」に分類されます。
が、必要な書類、入試内容、入試時期を考えると、「総合型選抜」とさほど変わりません。したがって、「1-3「特別入試」って?」でまとめて説明しています。
⑵ 「指定校推薦」は、大学入試といいながら、まず、高校でのセレクションを通過することが必要です。その後、大学での形式的な試験として面接や小論文がありますが、不合格になることはまずありません。
だから、(当たり前すぎるコメントでもうしわけないですが、)「指定校推薦」を狙うなら、高校の成績(評定平均)を上げることが大切です。
ただ、、、
前年度、志望の大学からの「指定校推薦」があったからといって、次の年にも必ずあるわけではありません。
また、学部もかぎられていることが多いので、「指定校推薦」にはいろいろ妥協が必要です。
逆に、志望大学、志望学部からの「指定校推薦」が毎年来ているようなら、積極的に狙うべきかもしれません。
「指定校推薦」の枠は多くて数人なので、一番気をつけなければならないのは、自分より評定平均が高い同級生が志望していたらアウトだということ。
同級生の志望状況は普通わからないので、「指定校推薦」だけを頼りにしていると、痛い目に遭うことになりかねない。
同じような制度でありながら、「内部進学」は、合格人数も多く、自分の成績順位もわかるので、事情はまったく異なります。
もちろんこの制度を使うには、中学か高校からその大学の付属校なり系列校なりに入っている必要があるので、大学入試制度として語る意味はありません。
一部の予備校/塾が煽る「『AO・推薦入試』が○割を超えた!」というフレーズは、この「推薦入試」や「内部進学」を含めた数字です。
詳しくお知りになりたい方は、「変わる大学入試?〜本当に、AO・推薦入試は増えているのか〜」をご覧ください。
数字のマジックがご覧になれます。