講師を紹介します〜数学:岩崎達浩〜

 「講師を紹介します」では、〈あざみ野塾〉代表の大前が、〈あざみ野予備校〉の講師を(偏見を交えながら)紹介します。

 今回は、文字通り、志を同じくする同志を紹介します。

【岩崎達浩】

・ 出身は、早稲田大学大学院理工学研究科数学専攻。
 生徒ファースト、という言葉があるならば、彼のためにある、と断言できるほど、生徒ケアが厚い(熱い?)。
 〈あざみ野塾/あざみ野予備校〉には2017年3月から出講していますが、あらかじめ生徒の状況を知りたいと言って、受け持つ予定の生徒全員の面談を出講の一月前から始め、それぞれの個人「カルテ」を作った上で授業に入りました。
 〈学びプロジェクト〉の理念=「高校を学びの場として中心化する」に共感して参加してくれたのですが、学校の授業・教材を大切にしながら大学受験の力をつけさせる、というのは、彼にとってもチャレンジなので、生徒の様子を見ながらよりよい授業形態を考えています。

・ 彼の授業の特徴は、「反転授業」です。
 一般的に、数学では、「授業」で知識を与えられ、「自習」でその演習を行います。が、「反転授業」では、「自習」で知識を手に入れ、「授業」でその演習を行います。
 自習用として、ウェブ上に「えんぷり」というアプリが公開されてます。有料ですが、塾生は〈あざみ野塾〉が負担しますので、無料で利用できます。
 「えんぷり」という基本教材から始まって、「はいぷり」「なんぷり」「いがぷり」など、さまざまなレベルの教材を取りそろえているだけでなく、「えんぷく」「はいぷく」「なんぷく」「いがぷく」など、対応した復習プリントも豊富に揃っています。ウェブ上のコンテンツ数は1000を超えています。数学を確実なものにするには、「3度塗り」が必要だと以前から言っていました。それを具体的な形にしたのがこの「えんぷり」というアプリです(「3度塗り」についてはこちらをご覧ください)。
 授業では、講師の目の前で十分な演習をやりますので、講師は、一人一人の生徒のわかっているところ、わかっていないところを把握しながら必要な説明・指示を与えていきます。
 「反転授業」は、体系的な授業にも使えますが、最大のメリットは、生徒一人一人をバラバラに対応することが可能だということです。自分が学校で習っている部分を「えんぷり」で自習した上で、授業では講師の前で演習する——彼は、〈あざみ野予備校〉でもその形態を取り入れていきたいと言っています。