あざみ野塾のめざすもの

 既存の塾・予備校が、いわばコンテンツの提供に終始してきたのに対して、あざみ野塾では、そもそも「学ぶ」とは何か、を教えていきたいと思っています。

 しばしば、「学ぶ」ことは楽しいことだといわれます。たしかに、「学ぶ」ことによって新しい世界を知り、自らの成長を実感することも多いでしょう。しかし、それは決して簡単なことではありません。新しい世界を知るには少なからず努力が必要ですし、新しい自分を得るには古い自分を捨てる勇気も要ります。「学ぶ」ことの楽しさを知らない者にとって、それはただの苦痛であるかもしれません。
 高校生は、「学ぶ」ことを楽しんでいるのでしょうか。それとも、必要悪として耐えているのでしょうか。
 もし後者なら、あまりにもったいない気がします。「学ぶ」ことを楽しむことを無理強いしても意味はありませんが、「学ぶ」ことが自分の可能性を広げることはまちがいないことですし、それなら、自ら進んで「学ぶ」ようになってほしい。
 あざみ野塾は、受験のプロたちがそう考えて立ち上げた塾です。

 高校生にとって、高校の授業こそ本分です。だから、「学ぶ」ことの中心は高校の授業でなければならない。あざみ野塾では、できるだけ高校の授業を活かした勉強を考えていきます。そのために必要なら、学校の先生との連携も視野に入れています。
 現に、あざみ野塾の双子プロジェクトである「学びネットワーク」では、より魅力的な授業をやってもらうために、教科書会社の明治書院の助力を得て、全国の先生が交流できる場を提供しはじめました。

 「学ぶ」ことに、学校の勉強や受験勉強の区別はありません。「学ぶ」ことに年齢の区別はありません。あるのは、ただ「学ぶ」ことです。
 今は、高校生対象ですが、そうした区別のない「学び」を提供できる塾をめざしたいと思います。