23年11月〜の時間割

 〈あざみ野塾〉の時間割には、大きく分けて、3つのカテゴリーがあります。

 ① 授業
 ② 演習
 ③ 天声人語・春秋の音読

 「授業」は、各科目の体系的な理解を目指します。すべて、ベテランのプロ講師が少人数(1〜10人ほど)にライブで行います。teamsによる配信もしますので、自宅で受講することもできますし、欠席時はのちほど録画を見ることもできます。

 「演習」は、その場で問題を解き、解説される実戦演習です。こちらも少人数で行いますので、一人一人の状況を見ながら指導していきます。こちらも、teamsによる配信を行います。

 「天声人語」(と〈あざみ野塾〉内では略して呼びます)は、毎日20:00から10分間、英文の音読、20:10から20分間、「天声人語」、「春秋」、「更級日記」の音読・解説を行います。音読の習慣づけと、日常に対する興味・関心を育てるために行っています。

 23年11月〜の時間割です。
 ちなみに、時間割のなかに出てくる〈あざみ野大人塾〉は大人向けの講座です。

高卒生のみなさんへ

 受験生にとって、3月も大切な一月です。

 新受験生である高2生が一生懸命勉強している3月に、浪人生であるあなたはどう過ごすつもりですか?

 〈あざみ野塾〉でも、高卒生の受け入れは4月からですが、3月は体験期間として(=無料で)自習することも授業を受けることもできます
 授業の多くは、3月から新学年のものになりますから、できるだけ早く、新しいスタートを切ってほしいと思います。

 

 〈あざみ野塾〉は、本格的な予備校です。

 ベテランのプロ講師が、少人数(〜10人。ほとんどが5人以下)に対してライブで講義を行います。だから、授業は双方向。講師からはバシバシ問いかけられ、受講生もわからないところをその場で質問できます。

  英語:文法、読解、ライティング、リスニング。
  数学→反転授業
  現代文:構造、内容、解く。
  古文:共通テスト、国公立・私大文系。
  漢文
  日本史/世界史
  物理/化学

 講師は、国公立、医学部の指導を長年やってきた者ばかりです。

 今年は、さらに「演習」という講座を設けました。実力を確認したり、実戦力を養ったりするための講座です。

 20年3月の時間割は、こちらです。

 しかし、、、

 〈あざみ野塾〉の一番の売りは、自習環境を整えていることと、それをサポートする「ブートキャンプ」があることです。

 〈あざみ野塾〉では、受験生一人一人に専用の席を用意しています。そこで、朝9:00から夜22:00まで自習できます。

 が、それだけでなく、「ブートキャンプ」でそうした勉強のやり方自体をチェックし指導します。

 いい授業を受ければどうにかなると思っていませんか。
 そもそも浪人せざるをえなかったのは、勉強のあり方に何か問題があったからではないですか。

 受験を失敗した以上、そうしたことを根本から掘り返す必要があります。
 3月は、自分自身を根本的に見直すよい時期です。

 それを私たちと一緒にやりましょう。

 

 上にも書きましたが、〈あざみ野塾〉では、受験生一人一人に席を与えます。
 受験生用の席は14。現在、高2生が9人いますので、受験生はあと5人しか受け入れられない計算になります。
 もし〈あざみ野塾〉に関心がおありなら、早めにご連絡ください。

 

 

高校2年生のみなさんへ

 〈あざみ野塾〉は、ブートキャンプという自学自習を中心としながら、本格的な授業を取りそろえた塾/予備校です。

 1 あざみ野駅前で、朝9:00から夜22:00まで自習できます。 

 2 「ブートキャンプ」で、勉強の仕方から指導します。

 3 「授業」は、少人数(〜10人、ほとんどが5人以下)、かつライブ。講師全員が大手予備校、医学部予備校と関わるベテランのプロ講師です。

 4 「授業」は、英語、数学、現代文、古文、漢文、日本史、世界史、物理、化学。数学は、反転授業。英語には、リスニング、ライティングの講座もあります。→20年3月の時間割をご覧ください。

 5 「演習」は、自分の実力を確認したり、実戦力を磨いたりするための時間枠。現在は、英語の講座が用意されています。

 

 〈あざみ野塾〉では、受験生一人一人に専用の席を与えます。
 受験生用の席の数は14。現在、高2生は9人(2月末現在)です。この後、高卒生も加わりますので、〈あざみ野塾〉に関心のある方は、早めにご連絡ください。

 

19/12の時間割をお見せします。

 〈あざみ野塾〉の授業部門を〈あざみ野予備校〉を呼んでいます。

 〈あざみ野塾〉本体は、ブートキャンプという自学自習をめざした塾です。

 が、授業も本物です。
 それぞれの科目を専門のプロ講師(*1)がやっていますから、授業のクオリティは、その辺の大手予備校に決して負けていません。そうしたクオリティの高い授業を少人数に対して行っています(ほとんどが5人ほど。19年度は、現代文で8人の授業が1クラスだけありました)。

 *1 〈あざみ野塾〉における「プロ講師」とは、その科目が教えられるだけでなく、大学入試に精通した者のことをいいます。しかも、〈あざみ野塾〉の講師は、全員、大手予備校や医学部予備校に出講しています。

 参考までに、19年12月の時間割をお見せします。

 こちらをご覧ください。

 科目の後ろに付いている数字は学年を意味します。1は高1生、2は高2生、3は受験生(高卒生・高3生)向けの授業です。

 見ていただくとわかりますが、授業の大半は3=受験生向けです。小さな塾ですが、受験向けの授業が充実していることがおわかりでしょう。

 高1生や中学生には、最低限の授業(英語(4技能)、数学(反転授業)、古文(文法中心の基礎演習))しかありません。低学年(*2)にとって大切なのは、授業ではなく、徹底的な基礎練習だからです。
 が、必要に応じて、授業も行います。その多くが隠れ講座ですので、時間割には書かれていません。

 2=高2生向けの授業は、後半(20:30〜)に集中しています。部活の中心である高2生が授業をとれるようにです。
 12月ですから、高2生の授業は受験体制に入っています。もう低学年扱いしていません。

 *2 〈あざみ野塾〉で「低学年」と呼んでいるのは、中高一貫校の中学生を含んだ高2までの学年です。受験生と違って、授業よりもブートキャンプに重点を置いて指導を行っています。
 ただし、高2生は、準受験生として、英語・数学・古文だけでなく、日本史・世界史・物理・化学の授業も揃えています。

 今年度は、午前中の授業をなくしました。
 それは、高卒生向けに基礎学習の徹底的な演習をやらせたいと思って時間を空けたからです。

 朝から来て勉強する習慣をつけさせるだけでなく、各自の状況を把握した上で、必要な基礎学習を一人一人に提案する予定です。

 

 

19年2月開始講座を紹介します。

 始まるのは次の4講座です。
 正確には、2月4日の週から開講します。
   ① 構造
   ② 古文
   ③ 漢文
   ④ 更級日記

【構造:大前】…土曜日20:30〜
 受験生向けの現代文基礎講座です。
 日本語の文構造、文章構造の把握の基礎演習をします。
 日本語を「読む」「書く」ための基本を身に付けます。
 現代文受講者は、原則、全員受けてもらいます。
 今回の講座を受けられなくても、心配ありません。改めて講座を設けるか、個別に指導を行います。

【古文/漢文:高橋】
    …漢文:月曜日18:30〜、古文:20:30〜
 受験生向けの古文、漢文入門講座です。
 3月から始める本格的な講座を受ける前に、古文や漢文の基礎的な確認をします。
 特に、漢文は、受験生が逃げがちな科目。この講座で、勉強の機会を提供したいと思います。
 意欲のある新高2生も受講できますが、3月からは高2生向けの授業(古文)を別に設置します。

【更級日記:大前】…火曜日18:30〜
 『更級日記』を最初から講読します。
 基本的な文法や単語の確認をしながら、古文に慣れ親しむ講座です。
 『更級日記』は、平安文学には珍しく、関東が舞台として始まり、作者の年齢も中高生とほぼ同じ。でも、そこには、現代の日本とはまったく違う世界を広がり、まったく違う世界観の中で生きている人たちがいます。
 古文という語学を学ぶ以上、古典を読んで楽しみたいものです。
 受験生だけでなく、意欲のある低学年(〜高2生)も参加可の講座です。

「普通」の勉強…変わる大学入試?

 大学入試が大きく変わろうとしている、、、といわれています。

 しかし、そこで求められていることに「特別な勉強」は必要ありません。むしろ、これまで以上に「普通の勉強」=「王道の勉強」が必要とされています。
 たとえば、「普通」に英語の勉強をしていれば、英検対策、Teap対策(※)など、ほとんど必要ありません。
  ※ Teap…上智大学が主導している大学受験用の資格テスト。

 問題は、その「普通」です。

 英語を英語として学ばせる——ということが一部の高校で流行っています。
 しかし、英語を英語として学ばせたいなら、ネイティブスピーカーが英語を身につけた状況と同じように、英語だけの環境に身を置く必要があります。
 それが、日本に住む高校生に可能でしょうか。

 むしろ、異言語を学ぶために必要なことは、母語との比較対照です。

 英語は、日本語と対照することで、言語的・文化的な理解を深めることができます。そして、それは日本語の言語的・文化的な理解を深めることでもあるのです。
 異言語を学習するとは、異言語を学ぶだけでなく、母語を学ぶことですし、母語を足がかりにしないと、異言語への理解は進みません。

 だから、あざみ野塾では、「ベタ」な勉強しかさせません。

・ 教科書の英文(※)を丁寧に日本語訳させる。
・ 教科書の英文を毎日「音読」させる。
 ※ 教科書…多くの方が勘違いしていますが、教科書ほど人と時間をかけて作られた教材はありません。その分、掲載されている文章は練りに練られています。

 その際に大事にするのは、文構造を把握させることです。英文法は、文章読解のためにあるのであって、細かい文法クイズを解くためにあるわけではありません。

・ 学校支給のCDやポッドキャスト(※)を使って、リスニングの練習をさせる。
・ 発音やアクセントの確認をする。
 ※ ポッドキャスト…ネット配信される音源で、PCやスマホで簡単に手に入れられます。

 こうしたことを「普通」にやらせています。
 しかし、その効果を高めるためにも、母語=日本語教育が必要です。

 あざみ野塾では、塾生全員参加の形で、新聞のコラムを音読させ、それについてのミニ解説を行っています。
 目的は、2つあります。

1 語彙力を増強させたい…高校生にとって必要なのは、受験用の「特別」な語彙ではなく、本当は常識的に知っていなければならない(でも知らない)「普通」の語彙だということ。
2 世の中に関心をもってもらいたい…現代への興味・関心なくしては、日本語(現代文)や英語は読めないし、文章理解や学習が深まらないということ。

 あざみ野塾は、小さい塾だからこそできる、こうした取り組みを積極的にやっています。

 あざみ野塾では、古文(という異言語)についても、同じ思想で取り組んでいます。
 教科書の丁寧な訳や音読に並んで、『更級日記』の講読などもやらせています。

授業はどこにも負けません

 あざみ野塾は、広告も打たない、小さな予備校です。
 まだ6年しか経っていないので、実績も数的には乏しい(※1)。
 その意味で、「怪しい」塾/予備校だといえます。

※1 受験生が10人に満たない小さな塾ですが、毎年、国公立、早慶上智を出しています。
 しかし、あざみ野塾は、いわゆる「いい」大学に合格すること「だけ」をめざす塾ではありません。ほとんどの塾生が自分の未来を切り開ける結果を出していることを、私たちは誇りたい。
 内容的には、胸を張れる実績だと思っています。

講師はプロばかりです。

 あざみ野塾には、某予備校の(元)トップ講師がこぞって出講してくれています(※2)。
 「学び」を大事にする、あざみ野塾の理念に賛同して、集まってくれました。

 あざみ野塾は、「ブートキャンプ」で基礎勉強を大事にするだけでなく、国公立大、医学部をはじめとする上位校に対する指導も得意としています。

※2 受験生は10人いないのに、講師は9人(英語3人、数学1人、国語2人、理科(物理・化学)1人、社会(日本史・世界史)2人)います。スタッフは6人います(18年9月)。
 講師はもちろん、他の予備校にも出講しています。大手予備校で全国の高校生に向けて映像授業をやっている講師、、、東大を輩出している有名進学高校で教鞭をとっている講師、、、医学部予備校にかかわっている講師は半数を超えます。
 そうした講師だからこそ、「学び」の大切さ、「学び」を身につけることの難しさを知っているからこそ、あざみ野塾の姿勢に共感して集まってくれました。

授業はライブで少人数です。

 ベテランのプロが、少人数(〜10人)に対してライブで授業をしています。
 一方的に展開する授業ではなく、講師と塾生が質疑応答し、十分な演習を交えた双方向的な授業をやっています。

 さまざまなユニークな授業を展開しています。

 たとえば、数学。
 授業と家庭学習を「反転」させる〈反転授業〉——分野別の講義をPCやスマホで自習し、授業では講師の指導の下、十分な演習をします。
 学年別ではなく、数学ⅠA、ⅡBに分かれています。すでに400以上のコンテンツが配信されていますので、進度がバラバラな中高生が学校で扱っている分野や自分の弱い分野を選んで勉強することができます。

 たとえば、英語⇆日本語講座。
 100語ほどの英文を日本語に「直訳」し、さらに、それを「自然な日本語」に変える練習をします。
 ここでは、SV、特にVの役割を考えることで、「読む」ことを教えています(※3)。英語と日本語を対照することで、英語/日本語の構造、特に論理構造を学び、日本語の表現力を身につけさせます。
 と書くと、小難しい講座に見えますが、英語で教えているのはSVだけ。英語を丁寧に日本語にする練習をする講座です。

※3 昨今の英語学習では、前から後ろに読むことを強制されます。そのせいで、英文の構造を把握することなく、意味のわかる単語を組み合わせて、英文を訳したつもりになる、、、その結果、、、英語ができないのは単語力がないからだ、、、と短絡して、、、単語を暗記すれば英語ができるようになる、、、と思い込む。
 〈ブートキャンプ〉で一番力を入れて指導するのも、英文構造の把握、構造を意識しながらの音読、英文の中での単語学習(丸暗記ではなく単語の使い方を意識した学習)です。学校の教材を有効活用しながら、それをしています。

「学び」を見直したい方へ

 あざみ野塾は、自分の勉強を見直したい、高校生と中高一貫校の中学生を募集しています。

 もちろん、あざみ野塾は「授業」も充実しています(講師は全員プロかつベテランです!)が、それ以上に提案したいのは「ブートキャンプ」です。

あざみ野塾は、補習塾ではありません。

 しかし、学校の勉強をしっかりさせます。
 高校生が高校生である以上、高校の勉強は蔑ろにできません(もちろん中学生も同じことです)。ですが、同じ科目でも、やっている分野・進度は学校ごとに違います。だから、学校から与えられている教材、プリントを使って、勉強することはとても大切なことです。でもそうなると、目先の勉強に終始することになり、ただのテスト対策、一夜漬けになりがち、、、
 あざみ野塾がやらせたいのは(そして、学校の先生たちが目指しているのも)、学校の「勉強」をしっかりやることで、「大学入試」にも通用する本当の学力をつけさせることです。

    ちゃんと予習できていますか?
    ちゃんと復習できていますか?
    テストの見直しはしましたか?
    そもそもノートをしっかり取っていますか?
取ったノートは活用できていますか?

 そうしたことと「受験勉強」は別物ではありません。
 それを一から見直すのが「ブートキャンプ」です。

あざみ野塾は、個別塾ではありません。

 しかし、必要なら個別に指導します。
 ただ、個別に指導することが常によいとはかぎりません。
 自分で実際に手を動かし、間違えること。ミスは、「学び」にとって宝物です。個別指導は、横に付いて丁寧に見ることで、逆にその芽を摘み取ってしまいがちです。家庭教師の目が常にあって勉強することで、自分で考えることができなくなることもあります。
 理想は、自学自習できること。そのために必要なサポートするのがあざみ野塾の役目だと考えています。

 そうした自学自習(への過程)が「ブートキャンプ」です。

授業も本物です。

 あざみ野塾では、学年が上がるにつれて、授業数が増えます。
 それは、日々の勉強に「授業」という一本の筋を通すことで、たしかな「力」になると考えているからです。

    中3からは英語、数学、
    高1からは古文、
    高2からは理科(物理、化学)、社会(日本史、世界史)、

 高2後期からは現代文も始まります。
 「授業」はすべて専門の講師がライブで行います。〜8人(18年11月現在)の少人数授業です(ただし、あざみ野塾の数学は特殊な形態(反転授業)なので、8人を超える場合もあります)。

 こうした、もともと用意された「授業」の他に、塾生たちの日々の勉強の様子を見て、必要に応じて「授業」を作ることもあります(特に、英語や古文)。
 ただ、授業も「ブートキャンプ」の一環だと考えていますから、ムリな受講は勧めません。大学受験を見据えながら、一人一人の塾生の状況を見据えて、受講を勧めています。

あざみ野塾は、安い?高い?

 あざみ野塾は、塾生の「学び」をトータルに見ています。
 「ブートキャンプ」を中心にして、「学校の勉強」と「授業」を有機的に結びつけていきます。

 あざみ野塾の料金は、基本的に「ブートキャンプ」代としていただいています。

 だから、もし「授業」を1つか2つ受講するためだけに、週1〜2回通うなら、あざみ野塾はとても「高い」塾といえます(学年が上がるにつれて授業数が増えますので、高2や高3になると、「授業」を受講するだけでもお得になります)。

 現塾生のほとんどは週4回以上通っています。受験生は週7が基本です。指導付きの自習室であり、充実した「授業」もある塾としてあざみ野塾を使うなら、これほど「安い」塾はないと自負しています。
 ※ 受験生向けには、プロの講師が行う豊富な「授業」を用意しています。そのすべてを定額で提供しますので、「授業」を取るだけでもかなりお得な料金体系です。

 あざみ野塾の料金は、
    授業料込で学年別の定額
    季節講習代、施設費などの「怪しい」費用はありません!
    年間額=単純に月額×12ヶ月
です。

 一般的に、塾・予備校は、月々の額を押さえて、「怪しい」費用を加算したり、季節講習代で帳尻を合わせたりしていますが、あざみ野塾は、毎月定額でいただいていますので、月額は比較的「高く」見えますが、年間でいただく額は決して「高く」ありません。
 ぜひ、年額でお考えください。

「共通テスト」を中心にする意味・意義

 以下の文章は、センター試験について述べたものですが、共通テストに関しても同じことがいえるので、文言を変えないで、そのまま公開します。

 センター試験と共通テストの一番の違いは、内容面です。
センター試験は、大学で「学問」を学ぶために必要な学力を試すものでしたが、共通テストは、実社会において役立つ知識や技術を試すものに変質しています。これまでは、企業が負担してきた社員教育のコストを大学に丸投げしようとしているわけです。それがよいかどうかは評価の分かれるところでしょう。しかし、少なくとも、共通テストの英語を見ると、従来の大学入試にはあった、大学に入ってから専門書や論文を読むための力を試すような問題は影を潜め、日常生活や仕事で使えるかどうかを試すような問題に変わっています。それが「学問」をする場への入り口といえるのか、はかなり疑問であることは否定できないでしょう。


 が、そうした変質とは関係なく、大学受験における共通テストの意味・意義は、センター試験とまったく変わりありません。ですので、以下の文章では、「センター試験」を「共通テスト」と読み替えてお読みください。

※ 「共通テスト」中心と声高にいうと、〈あざみ野塾〉では「共通テスト」対策しかしないのか、と勘違いする方がいらっしゃいます。しかし、〈あざみ野塾〉のほとんどの授業は国公立大の二次や私大の個別試験を教材として扱っていますから、まったくの的外れです。むしろ、授業で十分に「共通テスト」以外を対策できているからこそ、自分でしっかり過去問演習(「共通テスト」がまだ実施年数が少ないので、「センター試験」で練習している科目が多いですが)をやれ、と塾生に言っているのです。実は、受験生にとって最大の難敵は、時間との戦いです。それを克服するためには、徹底的な演習・練習しかないはずです。

〈あざみ野塾/あざみ野予備校〉では、センター試験を中心に据えた受験を勧めます。
 もちろん、それ以外の受験のしかたを否定するものではありません。実際、AO入試や2月の個別試験で合格をめざす塾生もいます。

 しかし、センター試験をうまく使うことで、どれほど大学受験が有利に進められることか。

 ポイントは2つです。

  ① 受験勉強の〆を1月半ばにできること
  ② 2月に受験する大学を減らせること

 センター試験は、高校で勉強した基本が試されています。しかも、私大や国公立大二次に比べて、非常に素直な問題作りをしています。
 こうした基礎力の確認が1月半ばにできるメリットは、とても大きいといえます。

【センター試験に成功した場合】
 センター試験は、一度の試験で同時に多くの私立大学に出願できます。ですから、もし成功すれば、2月に受けるはずだった大学(いわゆる「滑り止め」)の多くを受けずに済みます。その分、「本命」の準備ができる。特に、国公立大志望者は、二次試験対策が十分にできる。
 センター試験(1/14・15〜1/19・20)から二次試験(2/25・26)まで約600時間(約40日×15時間/1日)勉強時間があります。二次対策には十分な時間です。が、2月に私大を受験すればするほど、その時間(1日あたり15時間)は減っていきます。
 特に、チャレンジ組(合格できるかどうかわからない受験生)には肝に銘じておいてほしいことです。二次試験の勉強ばかりした結果、センター試験を失敗し、足切りにあったり、2月に私大受験に追われたり、、、というありがちなシナリオではなく、センターまではセンターの勉強に集中する、という思い切った(本当は正当な)作戦をとるべきです。
 私大・二次対策はセンター試験が終るまでまったくやる必要がない、といっているのではありません。少なくとも〈あざみ野塾/あざみ野予備校〉では、授業の内容が私大・二次対策そのものです。だから、それを信じて、自分でやる勉強はセンター試験対策中心にしろ、と言っているのです。それが結果的に、受験全体に役立つ基礎力をつけることにもつながります。

【センター試験を失敗した場合】
 この場合も、メリットがあります。
 それは、1月時点での自分の実力を測れることです。自分のやってきた勉強のよいところ、悪いところがあぶりだせ、2月に向けて、軌道修正できます。
 そのためには、センター試験を真剣に受けなければなりません。
 私大志望者にありがちですが、2月だけが試験の本番だと思っている受験生は、センター試験を軽視します。もちろん、受験勉強の〆は2月目標になる。そうした姿勢でセンター試験を受けても、失敗するのは当たり前であって、センター利用での合格はまともにとれず、最悪、毎日のように受験するはめに陥ります。
 大事なことは、センター試験を十分に準備すること、そして、その結果を真摯に受け止めること、です。
 2月の個別試験の前に、自分の勉強の可否をチェックできる最良のチャンスを逃してはいけません。センター試験は、大学入試の「本番」であり(だから、成功すれば大学合格という特典が付いてくる)、だからこそ、自分の実力を測れる最もリアルな「模試」だといえます。

〈あざみ野塾〉はなぜ浪人生が出ないのか?

以下の記事は、2017年のものです。

 《あざみ野塾》は、今春(17年当時)で5年目を迎えます。
 卒塾生を3回出しました(もうすぐ4回目)。

 私たちにとっては普通のことでしたので、大して意識していなかったのですが、、、
 15年、16年と2年連続、卒塾生に浪人がいませんでした
 もちろん、全員が第一志望合格、というわけではありませんでしたが、全員が納得して進学してくれました。

 《あざみ野塾》は受験生が10人にも満たない小さな塾ですから、たまたまが続いたともいえます。が、もしそれが偶然だとしても、私たちが大切にしていることが2つあります。

  ① 2月に受験する大学を極力減らすこと
  ② 本人(そして保護者)としっかり話し合うこと


 大学受験は〈数打ちゃ当たる〉と思っていませんか。

 そういう方には、〈2月に受験する大学を極力減らす〉というのは意外かもしれません。
 しかし、受験する大学が減れば減るほど、1つ1つの大学への準備はより充実します。
 逆に、受験する大学が増えれば増えるほど、1つ一つの大学への準備を十分にはできなくなります。しかも、大学を毎日のように受験しにいくことで、受験生は心身ともすり減っていき、合格の可能性はより減ります。

 では、どうやって〈2月に受験する大学を極力減らす〉ことができるのでしょうか。
 それは、〈センター試験を受験の軸に据える〉ことです。

「共通テスト」を中心にする意味・意義

 私たちから見ると、センター試験の重要性がよくわかっていない「高校/塾/予備校」が多いように感じます。
 もちろん、ほとんどの「高校/塾/予備校」が「センター試験は大事!」と声高にいっています。が、センター試験を十分に活かす受験指導ができているか、それを受験生に徹底できているか、はかなり疑問です。

 合格ラインぎりぎりにいる国公立志望者で、二次試験の勉強ばかりして、センター試験で失敗し足切りされてしまう受験生がたくさんいます。
 中途半端な「進学校」に多いケースですが、「第一志望だから」「一流大学しか行きたくないから」といって、受かりもしない大学ばかりセンター出願(センター利用入試の出願)する受験生も跡を絶ちません。
 逆に、合格実績を増やすために、「できる」受験生には受験する大学(センター利用入試の出願も含め)を増やすように指導する「高校/塾/予備校」もあります。

 第一志望に受かるために、満足のいく受験をするために、センター試験は「うまく」使わなければなりません。

 たとえば、、、

【国公立志望者の場合】
 センター試験に成功すれば、二次試験対策の時間は十分にあります。
 約600時間(約40日×15時間/1日)——これがセンター試験から二次試験までの勉強時間です。私大受験が1つ増えるたびに勉強時間が15時間ずつ減りますから、センター試験で成功すればするほど(2月によけいな私大を受験する必要がなくなればなくなるほど)、十分な二次対策ができるわけです。
 にもかかわらず、二次試験の勉強ばかりするのは、受験戦略として完全に失敗です。センター試験を重視することで、国公立受験に必須の基礎力も養われますし、現実問題として、直前期に二次対策の時間的余裕も生まれるわけですから。

【中途半端な「進学校」の場合】
 受かりそうにない大学にばかり出願したり、同じような合否ラインの大学にばかり出願したり、お金の無駄になるようなセンター出願をよく見かけます。「どうせ行かないのだから」と言って、偏差値の低い大学に出願しないことも多い。
 が、センター出願の意義は(お金の無駄にしかならない)プライドを満たすことではありません。
 センター試験は、その年の受験生ほとんど全員が受ける試験です。本人がどう考えようと、どういいわけしようと、センター試験の結果は、その年の受験生のリアルなランキングです。
 ですから、失敗して、2月に受験する大学を減らせなくても、センター試験は、自分の(1月の時点での)実力がどれくらいなのか、をはっきりさせてくれます。自己採点ではダメです。「現実」の合否として、自分がここまで受かったんだ、あるいは、ここしか受からなかったんだ、と実感する必要があります。
 その「現実」が、2月の受験本番に活きてくるのです。

 もちろん、「合格したら必ず進学しろ」などとは指導しません。しかし、浪人するなら、どこかに合格しているべきです。合格している大学がない「から」浪人するのではなく、合格している大学がある「けど」浪人するというのが「正しい」浪人のあり方だと指導しています。
 「努力」や「結果」を来年に先送りするような浪人ではなく、今できる精一杯のことをした結果として浪人という選択肢を選ぶなら、浪人することに反対しません。


 こうした受験方針を徹底させるためにも、塾生や保護者の方との話し合いはとても重要です。
 《あざみ野塾》が小さな塾である強みは、ここにあります。

 そもそも、塾生とは、「ブートキャンプ」を通じて、日常的に、将来について、志望について話しています。
 保護者の方には、月末に報告メールを差し上げていますが、気になることがあると、電話を差し上げたり、面談したりしています。

 11月になると、塾生とも保護者の方とも、具体的な受験に向けて、面談を繰り返します。しかし、塾生と保護者の意見が食い違ったり、コミュニケーションが不足していたり、、、受験が近づくと、その話し合い(面談や電話)が夜中に及ぶこともしばしばあります。

 「塾」として当たり前のことといえば当たり前ですが、実際はそうではないようです。
 《あざみ野塾》が「小さな塾」だからこそできること、しなければならないことがここにあります。

 《あざみ野塾》は大学受験の専門塾です。
 《あざみ野塾》のスタッフは受験指導のプロです。

 私たちにできることはかぎられているかもしれませんが、親身になるだけでなく、十分に情報を収集して話し合っていきたいと思っています。